汚れっちまった悲しみに |
返信 |
学生向けアパートの前を通ったら、ある一室の扉に、ガムテープで大きな張り紙がしてあったのです。
油性マジックを使い、殊更大きな字で以下の文章が。
◯◯◯(男子の名前)へ
長い間いろいろと世話になった。本当にありがとう。
いつの日か、また必ず会おう。
△△△(男子の名前)
そういえば卒業シーズンですよ。
多分、新たな場所へ向かう者がこの部屋に住む仲間に認めたのだと思います。
先日の大雪で、最期の時に会えなかったのでしょうか?
実直で誠実な文章に、正直、胸が熱くなりました。
と、そこで張り紙から目を落とすと、その真下、扉の真ん前に随分と使い込んだ七輪が置いてあるのです。
しかも、これまた使い込まれて真っ黒焦げな焼き網つき。
こんな開閉の邪魔になる場所に家主が理由もなく置いたりするわけはないと思うので、
多分張り紙の主が置いて行ったものと思われ・・・・察するに可能性的には
(1)借りていた七輪を返しに来たけど会えなかったんで置いていった。
(2)餞別代わりに置いていった。
どちらかかなぁとは思ったんですが、それにしてもちょっと汚すぎ使用感がありすぎて、もうちょっとどうにかならなかったのかと感じずにはいられないレベル。特に焼き網なんて百均で買えるんだし、この状態のものを置いていかなくても・・・でもこれは二人に縁のある大切な友情の証かもしれない・・・そう思うと汚れているのは自分の心なのでは・・・でもさ・・・この張り紙も、なにもこんなでかい紙に書いてガムテで貼り付けなくてもよくね?・・・まさか高度な嫌がらせ?実はこの七輪も『(3)粗大ごみの日に捨てておいて』ってことなのか?まてまて自分、あまりにも人として屈折しているだろう。帰って来い、昔、まだピュアだった頃の自分☆カムバック・・・
とか、しばらく葛藤させらた。まぁ確かに汚れちまったよ、自分。
最後に、張り紙の主の新天地でのご活躍を祈念致します。
投稿者 sbifb4 | 返信 (1) | トラックバック (0)