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フューリー観て来た。

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暇だったので。ガルパン・ストパン・艦これと謎のタイアップをした実写ミリタリー映画のアレ。洋画観るのはすごく久しぶり。


(以下、絶賛ネタバレ含むなので、今後視聴予定の方は要注意。)


 時は第二次世界大戦末期。ブラッド・ピット演じるウォーダディ車長と4人の部下によるドイツ領内シャーマン行軍記。


・メンバー間に信頼関係はあるけど友情はない。戦争状態という外的要因に依って結束している。

・戦闘遂行意思を持ち続けるのは、殺られる前に殺らないと生き残れないから。ひたすらそれだけ。


 正義とは?とか愛国心がー、といった要素が一切ないので、投降してきた無抵抗の兵士でも腹いせに容赦なく殺します。

特に新兵として加入した18歳の青年ノーマン(ブラピと対を成す第二の主人公扱い)が、最初、人を殺すことに抵抗し猛烈な拒否反応を示していたにも拘わらず、物語の終盤ではすっかり闇堕ちして『マシン』とあだ名を付けられるほどの立派な兵士に変貌する姿が、この映画における「従軍する人間の本質」を物語っているように思います。


 対ティーガー戦では戦車同士の超近接戦闘が行われ、相手の背後に回りこみ装甲の薄いところに一発かます、という、どこぞのあんこうチームを思い出さずにはいられないような展開が・・・えー・・・


 物語のクライマックス、味方は全滅し、地雷で履帯をやられて動けなくなった孤立無援のシャーマンで五人は籠城戦。周囲を取り囲む300人のドイツ軍兵士を、主砲や機銃で千切っては投げ千切っては投げします。この辺のノリはやっぱりハリウッド映画といった感じ。

 一人、また一人と仲間は戦死し、生き残りは車長ダディと新兵ノーマンの二人だけに。いよいよ最期、という時、ダディはノーマンに戦車底部の非常用出口から車両下に隠れるよう指示。息を殺して身を潜めるノーマン。その時、一人の若いドイツ軍市民兵が車両下を覗き込み、ノーマンの存在に気づくが・・・この市民兵の慈悲によって見逃され、九死に一生を得て生きながらえます。

 戦争に染まり生きる為に殺すことに従順になったノーマンが、かつて自分にあって既に失ってしまった慈悲の心によって救われるという皮肉が、たぶんテーマ。ドンパチのシーンに力入れすぎてテーマが弱くなってる感が否めないけど。アメリカ視点のミリタリー映画にも拘わらず、「U・S・A!U・S・A!」ってなってないのは、良かったんじゃないでしょうか?


 っていうかブラッドピット、もう50歳だって。持ち合わせていた脳内イメージが12モンキーズやジョー・ブラックをよろしくの頃のままだったので、殊更オッサンに見えました。つか、オッサンでした。なんかショックでした。


-おわり-

投稿者 sbifb4 | 返信 (1) | トラックバック (0)

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「ハリボテじゃないほんもののタイガー戦車ですよ!」って町山が興奮してた。敗戦国の兵器は破壊処分になるので残存する実物が希少とのこと。

投稿者 q7ny3v | 返信 (1)

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