「民度を高める」というのは、そういうことなんだろうな、と痛感した出来事でした。
以下、覚えている範囲で書き起こします。
前提:
・ATMは1台のみ。有人窓口は併設されているものの、絶妙なパーティションがあり、窓口からATMまでは視線は通らない
・ATMへの待機列は、みんななんとなく空気を読んで1mちょいくらい離れたところからスタート
・専任の警備員等はいない
1. おばちゃん「……」
2. ATM「ピーッピーッピーッ、しばらくお待ちください」
3. おばちゃん(1〜2を数回繰り返す)
4. おばちゃん(待機列が溜まりすぎていないかチラッと振り返る)
5. おばちゃん(再び1〜2を数回繰り返す)
6. オレ(こりゃあ長期戦だ……)
7. おばちゃん(さらに1〜2を数回)
8. おばちゃん「すみません、ここ教えていただきたいんですけど」と画面を指差す
9. ジェントルオレ「何でしょう」
10. おばちゃん「会社形態……」(画面を指差す)
11. 素オレ(反射的に、待機位置から画面をチラ見、「株式会社」や「有限会社」等のボタンが並んでいるのを見てしまう)「そこは会社の名前(の一部)だからオレはわかんないです」
12. おばちゃん「……」(無言でディスプレイに向き直って操作を再開)
13. オレ(家に帰ってでも調べ直した方が良かぁねぇかな……)
14. 操作を終えたおばちゃん「ありがとうございました」
15. オレ(ごく軽い目礼)
11の前に呼ぶべきでしたね。ぼーっと待ってるとこういうとこをスルーする。11の「反射的に」がやばい。
6に至るまでにそこそこ時間喰ってたのも、今思えば前フリ。待機列形成スペースもあまりなかったので、列全員の微かな苛立ちがそれぞれに伝染して負のフィードバックを高めつつあるのが全員わかっている中での出来事でした。
そして、犯罪者は、その状況を起こすことを狙うんです。
犯罪者でなくても、呼び込みなんて、まさにオレがポカっとしてる/わたわたしてる時しか声かけてこないもんな。
今回は犯罪かどうかはわからないにせよ、犯罪であったなら止め得た、という悔いは残ります。例えば、11で冗談めかして大声でエセっぽく「なあ、名前もよう知らんよな会社ホンマ大丈夫なん?もっぺん見てきた方ええんちゃう」と言うことだってできたはず。
以下蛇足。
知り合いで、やはり帯封付きの新券を触る仕事の人がいるんですが、あれ、封したままでもちょっと技を使ってクネクネグリグリすると綺麗に1枚抜きとれるらしいですね。
今度やり方を教えてください。