団塊世代に多い特徴：壊れない限り捨てない。買い替えない。

頑にこのルールが適用された我が家の扇風機は、

衝撃の告白に基づき４０年以上も昔の製品であることが判明しました。

「これ買った時はまだ家に自動車がなかったから、バスで運んで帰ったの覚えてるもの」

確かに自分が子供の頃から家にあるし、死んだじいさんがよく風呂上がりに

これの前で涼んでいたのも覚えている。とはいえ、改めて40年と聞かされると・・・40年て。

確かに扇風機は、構造的には故障する要素は少ないと思う。

それにしたって駆動部が摩耗してお亡くなりになるとか、無いんだろうか。

どんだけ昔の家電メーカーが頑丈な物作りにこだわっていたのか、感慨深くなった。

「まさか、扇風機が品切れで買えない世の中になるとは、思わなかったわよねぇ」

ゆるゆると回る青い三枚羽の前で棒アイス食いながら夕涼みする母親が、ぽつりという。

じいさんばあさんを見送ったこの扇風機は、ヘタをしたら両親も見送ってしまうかもしれない。