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死ぬ『直前』の難しさ。

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真っ先に脳裏に浮かんだのが『かゆうま』(詳細は検索推奨)だったというのが、自分自身、人として情けないです。

その他、日航機墜落事故で機体から発見された遺言や、正岡子規の一連の俳句と手記などが、ぱっと思いついたところ。

厳密には、どれも書かれた前提が『本』ではないので、やっぱり違う気がします。



以下、蛇足です。


もう十数年も前の話ですが、某金融機関で一時期外交の仕事に携わっていました。

ある日の午前中、営業所に地元の中年女性から電話がかかってきまして、話の内容は

「息子が自分のキャッシュカードを勝手に持ち出してしまった。至急、使われないようにしたい。どうしたらよいか?」

というもの。紛失扱いと同様に『カード紛失センター』へ電話をして機能を停止させてください、とご案内したのですが・・・


その日の午後、その人、息子に刺し殺されちゃったんですよね。


翌日出社したら職場がその事件の話で持ちきりで(なにぶん田舎なので)自分の耳にも入ってきたのですが、

話を聞いた瞬間に電話の件が脳裏をよぎり、思わず「あ!、ぁあー・・・」と声を出してしまいました。

なんだか肉声を聞かされたばかりで逝かれるのも、気持ちの良いものではありませんね・・・・

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