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サカサマのパテマ観て来た。

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封切り二日目、日曜の夕方回にも拘わらず30人入ってなかった。うーん・・・大丈夫なんだろうか。


大まかなあらすじ

主人公でヒロインのパテマちゃんが、もう一人の主人公エイジ君とボーイミーツガールして、ロリコン変人で独裁者のイザムラさんに追い回されます。二人の住む世界は、それぞれ重力が真逆に働きあう表裏一体の二重世界。何言ってるのかは予告編見てもらえばご理解いただけるかと。




 子供”も”安心して観られる、シンプルで良い娯楽冒険活劇でした。こまけぇことはいいんだよ、を体現した感じ。

 物語の原動力は、前述の世界の仕組みと、パテマ・エイジvs悪役イザナミという、勧善懲悪のわかりやすい構図の2つ。執拗にキャラクターを掘り下げることはせず、刻みの良い話のテンポとアクションの爽快感を追求しています。

 気づいたんですが、確かに分かりやすい勧善懲悪モノだとしたら、わざわざ『悪役が何故悪に目覚めたか』なんて二時間枠でやるべき内容じゃないよな。いいんです、そこにもう悪として存在していれば。カリオストロ伯爵とかムスカとか。


 二人の主人公もそれなりな年齢設定にも拘わらず、びっくりするくらい『性』を意識していません。手を握り合ったりガッツリ抱き合ったり、コレでもかというくらい密着ボディタッチしまくりなんですが、ちっともエロくない。年頃の男の子なのに『女の子の胸の感触に鼻の下を伸ばす』どころか、ときめきすら覚えないのです。おまえ凄いよ、エイジ。

 勿論、お互いの間には強い絆が生まれて物語を牽引してゆくのですが、『男女の間で友情がありえるとしたらこんな感じだよね』といった体で、ラヴではないのです。そこがまたすごく健康的で、物語の清々しさに貢献しているところだと思います。


 結局のところ、多重世界の詳しい所以も語られること無く、悪役が悪役たる最後を迎えて物語は終わるのですが、それでもほぼ手放しで良い映画ですとお薦めしたくなるのは、爽快感・アクションと展開のドキドキ感、そういった感覚的な魅力の所為かと思われます。

投稿者 sbifb4 | 返信 (0) | トラックバック (0)

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