これからイスタンブールに行く人が読んだら多少役に立つような雑記のような何 か。(4) |
返信 |
イスタンブール |
エミノニュの話
ガラタ橋の南の袂に位置するエミノニュは、旧市街で最も活況のある場所の一つ。海に面した開けた空間に焼き栗・焼きトウモロコシ・ゴマパンなどの屋台が点在し、それ以外にも段ボールや木箱をひっくり返して作ったテーブルでよくわからない土産物やグッズ、携帯電話などを売る人であふれかえっています。
ガラタ橋の上では太公望がひしめき合って釣り糸を垂れていて、彼らを相手に釣り餌を売る人もいる。
橋は二重構造になっていて、下層はレストラン街。
橋の袂の両側には桟橋がいくつもあり、それぞれ水上バスや連絡船が頻繁に発着しています。海上観光で有名な『ボスポラル・クルーズ』もここから出発していて、屈強な海の男たちが連なって「ボズトゥルッ・ボズトゥルッ・ボズトゥルッ…」と呼び込みのかけ声を連呼している。ちょっと怖い。
エミノニュでは鯖サンドが名物。何故か岸に横付けした屋台船の上でわざわざサバを焼いてサンドを造り、岸に設営したカウンターで売り捌く(鯖だけに)。流石にその場で原材料を釣り上げている訳じゃないよね?一個5TL。試しに食べてみたんですが、まんま、焼き魚が挟んであるサンドイッチ。温かいうちなら美味しく食べられるとおもいます。冷めたら無理だな。ママレモンみたいな凶悪な蛍光イエローの液体調味料(レモン汁なんかなぁ)がテーブルの上に用意されていたんですが、毒々しくて手が出ませんでした。現地の人はバンバンかけてた。
で、ここで安易に食った鯖サンドにより重大な問題が発生。ホテルに帰って来てから気がついたんですが、着ていた薄手のコートから高濃度の焼き魚臭が。屋台船から流れて来た焼き魚スメルをもろに浴び続けてていた模様。食っているときは潮風が寒いばかりで全然気がつかなかった・・・で、バスタブでコート丸洗いを決行しました。
そこで驚いたのが、洗いはじめたらバスタブに張ったお湯が驚くほど汚れた事。理由は日中市内を歩き回って埃と排気ガスを浴びまくった結果だとおもいます。あの車事情はどうにかならないものか。洗濯・脱水・ドライヤーで乾燥、の行程で約二時間。鯖サンド分のカロリーはとっくに消化したと思う。エミノニュで鯖サンドを食べるときは屋台船から離れるか、「パケット」と頼んで持ち帰りにすると良いと思います。冷めたら食えたもんじゃ無いけど。
エミノニュからは水上バスに乗り、エユップにあるエユップ・スルタン・ジャーミィを目指しました。金角湾の一番奥側の桟橋で乗船。
船内では飲食物の販売があります。冬場の飲物はチャイとサーレップが定番らしく、売り子のおじさんがお盆に載せた現物(暖かい飲物なのに、オーダーを受けてから注ぐ訳じゃない)を運びながら「チャイサーレップチャイサーレップ・・・」と呪文のように繰り返し絶叫。海の男は絶叫が基本なのか。サクサク売れるので冷めることは無いようです。自分もチャイを飲んだのですが・・・本当に体があったまる。潮風で体が冷えているから尚更美味いんだろうなぁ。お値段1リラ。グランドバザールの中で飲んだ時も1リラだったんですが、船内でも同一価格。高くとられるかと思ってたのに。談合なのか?
イスタンブール市内では価格が固定の物が多く、それらは一切値引き競争が行われていない印象を受けました。水はどこのメーカーも500mlで50kr、焼き栗屋もどの店も寸分違わず同じ価格掲示板を使っていて、同一料金。可能性としては
1)実は単一の会社によって運営されている。独占企業。
2)焼き栗ギルドのカルテル価格
3)国定価格
のどれか。どれだろう。
投稿者 sbifb4 | 返信 (2) | トラックバック (0)